若竹七海さんサイン会(TRICK+TRAP)

若竹七海さんが好きなんです。
どれほど好きかというと、「わかたけななみ」と入力すると「若竹七海さん♪」と変換されてしまうほど好きなんです。
そんなぼくが、今日、吉祥寺の「TRICK+TRAP」で行われる若竹七海さんサイン会に行かないわけがありません。
たとえ今日が炎暑であろうとなかろうと、天変地異が起こって突如極寒になってしまおうとも、行くのですよ、どこまででも。
それでもさすがに今日は酷暑、吉祥寺の駅から商店街を通り抜け、「TRICK+TRAP」に到着する頃にはすっかり汗だく野郎になっていたのでした。
「TRICK+TRAP」の窓と建物入口
このときには、定刻の16時を5分ほど過ぎていました。
もうサイン会は既に始まっているはずなんですが、それでも店に入りきれなかった方々が、ズラリと外に並んでいます。
さすがは若竹七海さん、サイン会人気もかなり高いようなんです。
しかも、並んでいる方のほとんどが女性なんですね。
なんかこう、ぼくのような変態男子もいるかと思っていたのですが(←もともといません)、やはり若竹七海さんが描く作品世界や物語の展開、キャラクター造形などは男性よりも女性の方に受けがいいのでしょうか。

しばらく時間は掛かるかな、と思っていたのですが、流れるようにすぐ順番は回ってきました。
おおう、すぐ目の前に七海さんがいるんですよ!
今回は新刊『猫島ハウスの騒動』にあわせてか、ニャンコの模様があしらわれたお洋服。
もうそれだけで「ス・テ・キ......」とポヤヤーン状態になってしまっているのです。
いけません、いけません、気を引き締め、やや緊張しながら「よろしくお願いします」と目の前の席に座ると、「あら、この間はどうもー」

どひー!

"この間"と言っても前回のサイン会の時のことですよ! それってもう半年以上も昔のことなんですよ!
なのに、「この間はどうもー」。
ああ、もうこれは夏の夜の夢じゃないかしらんと、コッソリ見えないところでケツをつねってみたりするぼくなのでした。
そんな目の前の野郎がケツをひねっていることとは露知らず(おそらく)、サラリサラリとサインを書いていただく若竹七海さん。
厚かましくも為書きにサイト名を書いていただき、その上さらにサイン中のところを写真をパシャパシャ撮っているのですから、そりゃ「ッチ、うっとうしいやっちゃなー、もう」と覚えられていたのかもしれません。
厚かましくサイン中のところを写真をパシャパシャ撮りまくらせていただきました
サインを書いていただいている間に、前々から気になっていたことを尋ねてみました。
実は以前、「ぼくのミステリな読書日記」でも書いていた、とある短篇での気になることです。

「短篇で、「バベル島」ってありますが......」
「はいはい」
「60年前の日記を記した人物が「葉村寅吉」となって、主人公である"私"の曾祖父となっていましたが、これって葉村晶シリーズなんでしょうか?」
「......判ってもらえました?! それって初めて気づいてもらえたんですよ、うわあ、嬉しいー!」

いや、あの、ですから、その、そんな、そんな、そんな笑顔をぼくに向けないでください......。
ドキマギしながらも、その"破顔一笑"のお姿にますますのぼせ上がってしまったぼくなのでした。

しかし、実はこうした"遊び"は他の様々な作品にも色々と盛り込んでいるそうなんです。
教えてもらったものによると、以下のような"遊び"があるそうです。
(ただしうろ覚えなうえ、全作品を引っ張り出して確認できていないのでウソ書いちゃっているかもしれません......)

  • 『ヴィラ・マグノリアの殺人』では、古書店のアルバイト店員として葉村晶の名前が現れている
  • 『クールキャンデー』で主人公の女の子が、兄の聞き込み先で行ったクリーニング屋さんで「娘は金沢に行ったきり帰ってきていない」と言われているが、それは『遺品』での主人公のお姉さんのこと
  • その『遺品』の冒頭では葉崎にあった美術館が閉館されたことについて触れている
  • もともと『死んでも治らない』で猫島の由来を述べていたが、すっかり内容を忘れていたため、今回の新刊執筆時に読み返すと色々と齟齬が生じていたため、書き直したりもした

こんなところでしょうか......。
しかし若竹七海さんは発表した短篇を単行本にまとめられませんね。
そこでお願いをしてみました。

「バベル島」の葉村晶や「みたびのサマータイム」の杉原渚のように、単行本に未収載のキャラクター短篇を集めて、『名探偵がいっぱい』のような短篇集を出さないのでしょうか。

すっかり笑いながら、「その予定はないですねー」。
がーん、ないのですか......。トホホ。
しかし! 隣でヘルパーをされていたうら若きイケメン編集者らしき方が「なるほど」と大きく頷いていたのをぼくは見逃しませんでしたよ。
ですのでひょっとしたら、ひょっとするかもしれませんね!
(単なる相づちをうたれただけだったのかもしれませんが)
人が少なくなった頃を見計らって、最後の最後に、さらに厚かましくお願いしました。
「ツーショットでの写真をお願いできますか?」
もう「一生の記念に」とか「家宝にしますから」とか、自分でも何を言っているのか訳判りません。

それでも気さくに「いいですよ」と応じていただけるあたり、さすがは若竹七海さん♪
これからは「わかたけななみ」と入力すると、「若竹七海さん(はぁと)」と変換されるように、IMEに仕込んでおくようにします。
写真立てに入れて入れて飾っておきたい若竹七海さんとのツーショット写真 若竹七海さんの新刊『猫島ハウスの騒動』へのサイン
また、今回のサイン会の特典として、特別製の栞もプレゼントされました。
表紙を書かれた方のイラストだそうで、裏にはちゃんと

猫グッズと猫の本のお店
THE CATS & THE BOOKS
神奈川県葉崎市猫島

と書かれてあります。
「猫島」特製のしおり
なんだかこんな"おまけ"までいただけると、なんだか申し訳ないぐらいに得した気分になってしまいます。
某相方、本が部屋からあふれ出しているからと言って「売り飛ばす」とか、そんなことを言って粗末にしてはいけませんよ......。

店内を見回っていると、おお、いしいひさいちの新刊『COMICAL MYSTERY TOUR 4』も本棚に並んでいるのが目に付きました。
レジにいた戸川さんに「これもください」と差し出すと、「サイン本がありますよ」。

な、な、な、なんですとぉぉぉ~っ!

なんでも、先日、「TRICK+TRAP」にいしいひさいちご本人が来られたそうで、何冊かサインをしてもらったそうです。
どひー、だったらそれを買います、それを買います、それください!
「そこの棚のところにありますよ」と示された棚をがさごそしたのですが、......サインがないんです。
「???」となっていると、戸川さんがニヤリと笑いながら「実はですね、ここにあるんですよ」とカバーを外したのです。
すると......ありました、ありました。
表紙の裏面、ちょうどカバーの袖で隠れる位置にサインが書かれてあったのですよ!
いしいひさいちのサイン入り『COMICAL MYSTERY TOUR 4』
この写真、判るでしょうか......。
一度カバーを外して、表紙をめくった裏側のページを写したものなんです。
こんなところにサインがあるなんて、誰も気づきませんって。
きっと、いしいひさいちからの「このホームズのように這いつくばって、サイン本をゲットするように」という天の声なのかもしれません。

戸川さんいわく、「今回の『COMICAL MYSTERY TOUR』は辛辣ですよ」とのことです。
「一時、よく戸川さんが出演されていましたが、もう出てられないんですか?」と尋ねると「ははははは」と笑って誤魔化されてしまったようです。
書店のオヤジさんとしてまた登場しそうな気がするんですけどねぇ......。

コメント

いいいいいいいいいいいいなああああああああああ。

きゃー、楳図かずお風でコワーイ。
(あるいはスティーブン・キング風?)

深川さんが日記で「行こうかどうしようか」と悩まれていたときに、ぼくが後ろから一押しすればよかったですね。
(しかしさすがは七海さん人気、スゴイお客さん数で、冷房がまったく効いていませんでした。それだけは参っちゃいました……)