著者直筆POPの魅力と魔力

光文社カッパノベルスの7月発売の新刊が出回っていました。
それに伴っての販促の一環なんでしょう、著者の直筆POPが飾られてあったのです。
サインも含め、とってもキュートな若竹七海さん♪の直筆POP
まずは若竹七海『猫島ハウスの騒動』です。
うーん、さすがは七海さん♪。
とびっきりキュートでポップなPOPで、ニャンコ好きなミステリファンにはたまらなく熱い期待感を抱かせる素敵なデザインなのです。
しかも「あり」ですからね、「「あり」。 ←ずれてる......
このあたりのレトロ感に、ファンとしては「葉山シリーズが帰ってきたー!」という気にさせられてしまうのです。

そして続いては霞流一『プラットホームに吠える』です。
文字が全体的に上に偏っている霞流一の直筆POP
こちらはキュートでポップな若竹七海さん♪バージョンとは一転して、文字ばかりで構成された無骨さが特徴的なPOPなのです。
その無骨さを払拭するためか、「発車しまーす!」などとおちゃらけているように見せていますが、いえいえ、その文字が与える無骨な印象はより強調されてしまうのです。
しかも、その文字そのものの位置が上部に偏ってしまっているため、全体的なバランス感が取れていません。
これはひょっとすると、「さらに何かキャッチィなコピーでも書いておこう......と思ったけど、思いつかん。やーめた」と書くことを放棄してしまったのかもしれません。
しかしそうすると、POP用紙の下半分が大胆に空いてしまいます。
そこで作者が考えたイリュージョナルな方法がこれなんですね!
コマ犬って......柴犬だし
なんと、柴犬が可愛く「コマ犬ミステリーだよ」と語り掛けてきています。
一見、「キャー、カワイイー」と思ってしまうところなんですが......、あれ?
"コマ犬ミステリー"と言いながらも、これって柴犬じゃないですか! 狛犬ではありません。
そもそも、この犬は誰?
(作者の飼い犬だったらすみません)

そして最後に登場するのは芦辺拓『千一夜の館の殺人』です。
よく見るとすごいことを書いてしまっている芦辺拓の直筆POP
『千一夜殺人』って、"の"が重なっているうーっ! ATOKに怒られてしまいそうなタイトルの作品です(←なんてイチャモンだ......)。
が、そんなことはどうでもいいのです。そもそもぼくはATOKなんて持ってないので、本当に怒られるかどうか判らないのです。
それよりこのPOPをよくよく見てください。
なんと、ものすごいことが書かれてしまっているのです!
なんと、もう本屋大賞の候補があがっている......?
次期本屋大賞候補作品?!
ついこの間にリリー・フランキー『東京タワー』が受賞したばかりだというのに、もう次期本屋大賞の候補作品が挙げられているのですよ!
しかも新刊で!
これはいったいどういうことなのでしょう。
そんな訳でPOPをよくよく見てみました。
「立」候補作品なのでした......

......おい。

本屋大賞のルールを勝手に捻じ曲げて、「立」候補なんてしてしまっている芦辺拓なのでした。
なぜに「日本推理作家協会賞」や「直木賞」ではなく、本屋大賞なのかが判らないのですが......。
(まさか、直筆POPでさりげなく圧力......)