誰でもいいから遊んでぇーっ!

いつもクルマで買い出しにいく大型スーパーのすぐ目と鼻の先にホームセンターがあることを、今頃になって気が付いたのでした。
それを見た相方、「ちょうど欲しいものがある」と駄々をこねるので仕方なしにそのホームセンターに向かうのでした。
が……何だか薄気味悪いホームセンターなんです。
築何十年になるのでしょうか?
ホームセンターといえば明るくてこぎれいで元気が出るようなイメージを抱いていましたが、こんなに暗い気持ちになってしまうホームセンターなんて、初めて見ました。
そもそも駐車場が異様に暗いんです。
まだ夕方なのに感覚が判らず壁にこすりそうになるわ、他のクルマに当たりそうになるわ……、もう大変でした。
駐車場からエレベーターホールに向かっても暗さは変わりません。
そのうえエレベーターはガタピシと動きがぎこちないので生きた心地がしませんでしたよ。
それでも無事売り場にまで下りてくると、何とか明るい店内にホッ。
しかし売り場全体に漂う古さのオーラは誤魔化されませんよ。
これは間違いなく昭和50年代のテイストですな。
そんなこんなで精気を吸い取られてしょんぼりと店内を歩いていると……あらま!
ペットショップなんてあるのですよ。
これはもう失われた精気をワンコやニャンコに授けてもらわなければなりません!
そんな訳で相方なんてほったらかしで、ペットショップのワンコとニャンコにいい歳こいて大夢中になっているオッサンが店内に一匹。
さぞかし不気味な光景だったことだと思います……お詫び申し上げます。

このお店のワンコやニャンコは、通常のお店と同様に壁面に設置された「カプセルホテル状」のケージに入れられており、お客はガラス扉越しにワンコやニャンコを覗く仕組みになっているのですが、なぜか一匹だけコーギーが店の真ん中に堂々と設置された“単なるケージ”に入れられており、触りたい放題になっているのでした。
(いや、本当は「まだ子犬で噛み付く場合があるので、触る場合は店員に声をお掛けください」なんて注意書きが張られていたのですが……)
しかもこのコーギー、やたらと元気で、人が近づくたびにジャンプして「遊ぼうよう、ねえねえ、遊ぼうよう」と自らの存在を強く強くアピールするんです。

こんな感じ。
ねえねえ、お姉さん、お姉さん。ぼくと遊ぼうよー
「ねえねえ、お姉さん、お姉さん。ぼくと遊ぼうよー」
「あら、可愛いワンちゃん。よしよし、よしよし……。じゃあ、行こうか。バイバイ」

ねえねえ、そこのお兄ちゃん。ぼくと遊んでよー
「ねえねえ、そこのお兄ちゃんでもいいや。ぼくと遊んでよー」
「おお、チョー可愛いコーギー! 撫でてみよう……。じゃあな、バイバイ」

オッチャンでも仕方ないか、ねえねえ、ぼくと遊ぼうよう
「……あとはオッサンだけか、まあ仕方ないな。ねえねえ、そこのオッチャン、オッチャン。ぼくと遊ぼうー」
「ゴメンなー、オッチャンもう帰らなアカンねん。とりあえずこのゴールドフィンガーで……メロメロメロメロ……。んじゃ!」

お愛想がことごとく振られてしまって、ついにふてくされてしまいました
「……ちぇっ。結局、みんなぼくのこともてあそぶだけもてあそんで、あとはポイか。所詮ぼくはペット屋で売られるペット。都合のいい遊び犬なんだよな……」

あーあ、みんな中途半端に相手にするだけして、サッサと行ってしまうものだから、とうとうこのコーギー犬、ふてくされてしまいました。
ペット屋でドンドンと性悪になっていってしまわないことを祈るばかりです(←自分だって遊んでおきながら)。

コメント

このワンちゃんにはそんな可愛い秘密があったのですね(ハートマーク)。
私も撫でるだけ撫でくりまわしてあげたいですぅ~(悶絶)。

そうなんですよ、このコーギー犬の愛想のよさったらたまりません。
しかも、この写真からでは判りませんが、ずっと「遊んで遊んで」とケージの中でピョンピョン、ピョンピョンとジャンプしているものだから、脱走してしまうんじゃないかとハラハラしてしまっておりました。
でも、そこはまだ仔犬、もうちょっとというところで脱走するには脚がまだ短いのでした。
(いや、コーギー犬全体が脚短いのですが)