シベリア少女鉄道「残酷な神が支配する」(吉祥寺シアター)

開演時間ギリギリ直前の19時半前、吉祥寺シアターに到着しました。
シベリア少女鉄道「残酷な神が支配する」を観に、吉祥寺シアターへ到着
今日はシベリア少女鉄道の新作「残酷な神が支配する」です。
チラシにもありましたが、主宰者いわく、萩尾望都のマンガとは"何か関係があるわけではない"とのこと。
確かに毎回、タイトルは何らかの映画やマンガ、歌、その他モロモロのもじりとなっているのですが、今回はストレートすぎ......ですね。

物語は、どうやら誘拐事件が発生しており、被害者家族の依頼により私的に動いている刑事や、関係者たちによる捜査で幕が開きます。
そして同時に警察のデータベースにウィルスが仕掛けられ、消去されてしまうまでのカウントダウンが始まってしまいます......。
こうして、完全にシリアスで笑いどころが一切なしのサスペンスタッチな舞台が展開されていくのです。
もうこの世界観が完全に「DEATH NOTE」なんですよ。
登場人物たちによって、「誰が犯人なのか」「なぜウィルスを仕込んだのか」をめぐって繰り広げられる論理合戦。
実は観客には、当初のシーンから犯人が判るように設定されているのですが、ただひとつだけ"解けない謎"が提示されているのです。
登場人物たちは論理的に犯人を推測していくのですが、どうしてもその"解けない謎"があるため論理に穴が空いてしまい、詰め切れない......というわけです。

また物語は大学内の「部室」「セキュリティ管理者の部屋」「カフェテリア」と3つの舞台で進むわけですが、この場面転換がすごいのです。
まるで「8時だよ!全員集合」のようにセットそのものがグルグル回転して、3つのセットがその場その場で現れるようになっているのです。

そして物語の後半、論理的にどうしても犯人が特定できないまま、ウィルスのカウントダウンが始まり、「3、2、1、0」となった瞬間......

で、で、で、出たぁぁぁぁぁーっっっっっ!!

シベリア少女鉄道の真骨頂、"物語のちゃぶ台ひっくり返し"が炸裂するのです!
カウントダウンのみならず、それまでに語られてきたセリフのアレコレも、すべて伏線として回収されていくのです。
もう場内は大爆笑!
さらには"論理的に穴があった解決できない謎"も、オキテ破りでまさかの解答が!!
ああん、ああん、これが「DEATH NOTE」だったら、絶対に死神のデュークさん、そのオキテ破りっぷりにビックリしてしまって、あの大きな目がこぼれてしまいそうなほどのデインジャラスさ。
もちろん、オキテ破りは"解けなかった謎の解答"のみならず、物語の展開においても続いては続き、そして驚きの結末を迎えるのでしたっ!
もうスゴイったらありゃしません。
シベリア少女鉄道を観はじめて、今回でまだ8作目ですが、このなかでは最高傑作の出来になるのではないかと思います。
しかも、この作品、映像化は絶対に不可能です(色んな意味で)。

"物語のちゃぶ台ひっくり返し"の展開が好きな方、「残酷な神が支配する」は来週7月15日(土)まで公演されていて、また今日の場合でも当日券があるようですので、ぜひともご覧ください!
ぜひともぼくと一緒に衝撃体験をいたしましょう!
(7月20日(木)~23(日)は、初の大阪公演もあるようです。関西の皆さまもぜひ、シベリア少女鉄道が織り成すウワサの"物語のちゃぶ台ひっくり返し"をご堪能ください)
今日は当日券もあった、シベリア少女鉄道「残酷な神が支配する」

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