拙者ムニエル「華なき子」(吉祥寺シアター)

そんな訳でヴィレッジ・ヴァンガード・ダイナーのハンバーガーと悪戦苦闘した証拠に、指先がすっかりハンバーガーくさくなってしまいました。

吉祥寺駅前の啓文堂書店でブラブラして時間調整をしてから、今回の開場である吉祥寺シアターに行ってみると......おや?
もうとっくに開場時間を過ぎているのに、なぜか並ばされるだけなのです。
しかも、その並ばされる位置が変なのですよ。
通常、吉祥寺シアターの客席入口はロビー階段を上った2階からのはずなのに、なぜか並ばされるのは1階にある舞台関係者専用入口の前。
やがて適度な人数が並んだ時点で「お待たせしました」。
役者の一人が飛び出してきては観客をドアの向こうに誘導していきます。
おお、ここは一般客がまず立ち入れない舞台袖通路じゃないですか!
その通路に連れ込まれたのでした。
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(ちなみに「写真は特別に撮っていいですよー」とのことでしたので、遠慮なく撮らせていただきました)

そして、いきなりここからお芝居が始まるのです。
なかなかやってくれますねー。
密閉された空間によるアングラな雰囲気に何か、「尋常でないもの」ですら感じさせるアヤシサです。
当然、舞台関係者用の通路でしかなく、かなり狭いスペースなので、もちろん全てのお客さんを入れることができず、結果、合計4回に分けられての客入れになっていたのでした。
そのため、最後のお客さんが入った頃には開演もわずかに過ぎています。
これ、てっきり本篇での時間が短すぎてしまったための苦肉の策として、"オマケ演出"として用意したのかな、と思ったのですが......終わってみると、時間は21時20分。
十分過ぎるほど長かったのでした。
吉祥寺シアターの椅子って、見た目、結構座り心地がいいようなのですが、これがかなりケツが痛いのです。
家に帰って見てみたら、今晩もケツが見事2つに割れているのでした。


あ、......肝心の内容......。
結構、内容によっては当たり外れの差が激しい拙者ムニエルの作品にしては、正直、感想が難しいのです。
というのも、あまりにストレートな青春ドラマ劇として、拙者ムニエルらしさがまったく感じられなかったからなんですね。
拙者ムニエルといえば、看板女優である澤田育子嬢の鬼気迫るキチガイぶりや、加藤啓や主宰者村上大樹のアドリブ的ツッコミによるコント的笑いを期待するところなのですが......。
それでも、澤田嬢が何度か見せた"目力"には、最前列ド真ん中で観ていたぼくでさえもゾクゾクとくるものがありました。
ああ、この"目力"を見られただけでも今回はシアワセなんです......。