JR大井町駅から地下にトットコと降りて、「りんかい線」に乗り換えたのでした。
いや、しかしこの「りんかい線」の世間での位置づけがよく判りません。
民間会社なのでしょうか?
その割には堂々とJRヅラしているのです。
ではJRなのかと言うと、「東京臨海高速鉄道株式会社」なるエラク長い名前が付いているのです。
じゃあやっぱりJRとは別会社の民間企業なのかというと、その割には会社名ではなく、「りんかい線」などと呼ばれているし、もうワケが判りません。
(ひょっとして、最初は「東急」「京急」「京王」に見習って、「東臨」というネーミングをつけようとしたが、“E電”のように消え去っていっただけなのかもしれません)
いやいや、そんなりんかい線の正体はどうでもいいのです。
そのりんかい線に乗っていたときのことです。
次の停車駅の案内が表示されているのが見えました。
どうやら「シナガワシーサイド」駅のようなのです。
そして次の瞬間、表示された駅名が……
「品川」の文字だけ、やたらとデカッ!
何ナノデスカ、イッタイコレハ!
“シナガワ”の文字より確実に大きく成長してしまっているのです。
“品川”と使われている文字はたった2文字だけなのに、“シナガワ”の4文字よりかなり場所をとっているのです。
そのあまりのデカサに恐れをなしたのか、“次は”という文字が片隅の方で小さく縮こまっているではありませんか。
なぜにここまで“品川”をデッカイ漢字でアピールしなければならないのでしょうか?
“薔薇”とか“夜露死苦”みたいに字画の多い漢字でもないので、字がつぶれることもありませんし。
ひょっとしたら
- 品川シーサイド
↓ - 品川の海のほとり
↓ - 埠頭がある
↓ - 海外から貨物船がやってきている
↓ - 海外からの荷物
↓ - 密輸品が積み上げられている
↓ - 横から見たところ
↓ - 品
そうです!
“品”は密輸品が積み上げられていることを指し示し、それが“川”、つまり3セット用意できたと言うことなんです!
誰も気が付かないりんかい線を舞台にした密輸……。
ああ、これはきっとぼくはエライことを知ってしまったのかもしれません。
皆さんはしんかい線に乗られた際、決して「品川シーサイド」の文字を見てしまってはいけません。
いや、見てしまったとしても、決してあれこれ考えないことです。
我々一般市民には一生縁がない“世の中のルール”っちゅうものがあるんですよ。
……きっと。