本棚に並べきれていません

今日まで出張で京都に来ているのですが、なぜか紀伊國屋書店の新宿南店の話題など。

ぼくの大好きな紀伊國屋書店の新宿南店では、現在、「松田哲夫書店」が開催されています。
松田哲夫? 誰、それ? と思われるかもしれませんが、テレビ番組「王様のブランチ」でコメンテーターをしているヒゲのおじさん、と言えば「ああ、あの人ね」と思い出されるかもしれません。
あるいは、赤瀬川原平に並んで「路上観察学会」の重鎮としてのあの方、でピンと来た方はきっとぼくと同類ですよ。ようこそ(←何に"ようこそ"なんだか)。
「松田哲夫書店」とは、その松田さんがかつて「王様のブランチ」のなかでお勧めした本の数々を並べた企画なのだそうです。

実際に行ってみると、ズラリと本が並べてあり、その1冊1冊に松田さんの思いやキャッチコピーが手書きのPOPとして添えられていました。
なかなかの圧巻です。
「松田哲夫書店」の様子

たとえばミステリ関係ではこのような本が見つかりました。

伊坂幸太郎『グラスホッパー』
ハードボイルドな物語に、時折、暖かい人情が、そよ風のように吹き込んでくる。
伊坂幸太郎『グラスホッパー』

恩田陸『夜のピクニック』 発表された時から古典の風格がそなわっている青春小説の大傑作。 恩田陸『夜のピクニック』

北村薫『語り女たち』 とても印象深い夢を見たような、豊かな読後感を残してくれます。 北村薫『語り女たち』

古川日出男『ベルカ、吠えないのか』 こんな桁外れな作品、これまでに読んだことがない。 古川日出夫『ベルカ、吠えないのか』

あと、これを外しては今年のミステリ界は語れない東野圭吾の『容疑者Xの献身』もちゃんとありました。

アッと驚くトリック。究極の純愛ドラマ。これぞミステリーの醍醐味。
東野圭吾『容疑者Xの献身』

おおう、二階堂黎人に怒られそうなキャッチコピーです......。
(いや、ひょっとしたら"本格"ミステリーとは書かれてないからセーフなのかもしれません)

もうこんな調子で、本棚の端から端まで並べてある本にあわせた手書きPOPがスラリと並んでいるのですよ。
読んだ本のキャッチコピーを考えて、さらにそれを1枚1枚POPに書いて......と考えただけでも気が遠くなりそうです。
「すっげーよなぁ、よくやるよなぁ......」と感心しながら見ていると......あれ?
一番端に置かれてある本棚では、本とPOPの位置があってないのです。
本棚の本とPOPの位置が全くあっていません......
よくよく見てみましょう。
上段の棚に張り出された4枚のPOPはこれです。
この4枚のPOPはいったい何の説明をしているのやら......

  • 体育会系のノリが苦手なボクも、ああ、いいドキュメントだなあと感動しました。
  • 無名の一庶民として生き、死んでいった父親。その姿が鮮やかに見えてくる。
  • 組織と個人の葛藤、その姿をギリギリと締めつけるように描いていく。
  • 好奇心旺盛な山口智子さんの姿が目の前に見えるようだ。

うーん、最後のPOPはきっと、「山口智子」が重要な手がかりなんでしょうね。
とすると、唐沢寿明の『ふたり』なんて思い出したのですが......古いし、全然山口智子の好奇心旺盛さなんて関係なさそうだし、そもそも本棚には置かれていないし......。
まったくもってナゾなんです。

しかしナゾはこれだけに収まりません。
まだこれらのPOPは本棚の上段に張り出されているので、この棚のどこかに置かれてある本のことだなと推測できるのです。
しかし......

さらにナゾの柱に張り出された2枚のPOP

横の柱に張り出された2枚のPOPはいったいどれのことなのでしょう......。
もうこんな横まではみ出されてしまったら、いったいどの本と結びつければよいのか、さっぱり判りません。
ちなみにこのPOPに書かれたキャッチコピーは

  • 気になることにこだわり、てらいのない文章で綴る。読むと、言うに言われぬ笑いがこみ上げてくる。
  • 絵と文章がとってもオシャレで、ほのぼの幸せになれます。

いったい、どの本のことなんだかぜぇぇぇんぜん、判りません......。