劇団桟敷童子番外公演「まかろに/誘う魚」(西新宿成子坂劇場)

これまで様々な形態の劇場を使って公演してきた劇団桟敷童子ですが、番外公演では定例の小さな会場を使います。
西新宿は成子坂劇場。
これがまた劇場とは名ばかりで、ビルの地下にあるちょっとしたスペース的なところ。
普通にこのビルの前を歩いていたら、こんなところに劇場があるなんてまず気が付かないに違いありません。
しかし、桟敷童子はいつも「変わった場所」で公演を行うために「場所の気付きやすさ」にかけては手馴れたものです。
今回もこのような派手なのぼりが掲げてありました。
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この脇にポッカリと口を開けている狭い階段を恐る恐る地下に下りていくのです。
するとそこに広がるのは暗くて怪しげなスペース。
狭さと言えば、下北沢の小劇場(駅前劇場とか)よりさらに小さなしたようなものです。
ここに、整理番号順に入場した観客が好きなところに座っていくのですが......どこまで入ってくるんだろう。
かなりギッシリと詰め込まれてしまいました。
この劇団、どうもここ数年で一気にブレークしてしまったようで、かなり人気が出てきたようです。
酸欠気味で場内は一気に暑くなってしまいました。
扇風機が天井からぶら下げてあるのですが、......うーん効きません。

今回は「番外公演」ということで、40分程度の短篇が2本上演されました。
1本目は「まかろに」。
風呂なしアパートの1室を舞台に、女性2人の息詰まる攻防を繰り広げた作品です。
そして2本目が「誘う魚 ...三人オバサン」。
立ち入り禁止の貯水池脇で怪しげな女性3人とマジメな水道局員が織り成すスラップスティックなコメディ。

ただし、内容としてはちょっとパワー不足が否めません。
劇団桟敷童子といえばギリギリのテンションを保ちながら、最後に一気にカタルシスを得られる鮮やかな幕切れが特徴なのですが、今回は静かにフェードアウトパターンが多く、消化不良感が残りました。
「短篇だから仕方ない」と言うわけでもなく、現にこの前に行われた番外公演では非常に大きな余韻を残すラストシーンに感動したものでした。
確かに、毎回毎回同じパターンである必要もなく、またワンパターンに陥ってしまうこと自体、避けなければならないと思うのですが......うーん。