積み上げられない『東京バンドワゴン』

丸の内オアゾにある丸善では、平台に積まれた小路幸也の新刊『東京バンドワゴン』がもうこんなに少なくなっているのですよ。
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両側に挟まれた真保裕一と新堂冬樹の本の高さに比べると、明らかに低いです。メチャ低なんです。

その姿は、まるで80年代後半、大都会の真ん中に吹き抜けるバブルと言う名の狂乱、ビルに囲まれて地上げ屋の攻勢にけなげに耐える一軒家状態なのです。
それだけこの本が売れているということなんですね!
そういえば、作者がWeb上で公開している日記でも、この本が出版されてすぐなのにもう増刷が決まったと書いていたのでした。

が、しかし。
本をよくよく見てみると……ん?
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本の奥に見えているのは、出版社が用意したと思われる広告物……?
残り少なくなった本の高さが、この広告物の高さにピッタリ……?
あれれ……?
ということは……!

奥の広告物を見せるために、これ以上本を積み上げることができなかったのですっっっ!

なんてことでしょう。
本をたくさん売りたいのに、出版社自らの手で本が多く積み上げさせられなくなっている本屋さんの抱えるジレンマ、つれなさ、やるせなさ、せつなさ。

だからでしょうか。
いざと言うときは、出版社の広告物なんて屁とも思わず、ドッカーンと積み上げる覚悟でいるのでしょう。
著者直筆ポップの針金がビョーンと長いのが頼もしいのです。
(これで、真保裕一や新堂冬樹の本の高さに負けないほど、高く積み上げられますね!)
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コメント

爆笑しました。ただ単に入荷部数が少なかったのかもしれませんね。
送った直筆POPが飾られているところが見られて嬉しかったです。ありがとうございました。

あうう、小路さん自らのコメントをありがとうございます。
今さら焦って慌てて失礼がなかったか読み返してみたのですが……やっぱりメチャクチャ失礼ですね。
すみません。

しかしこの直筆POPは、てっきり小路さんが東京に来られて、各書店を「営業」として回られた際に書かれたものだと思っていました。
なるほど、書いたものを送るという方法もありますね。
今後は「来店して書いたのか、それとも送られたものか」を見極めるチカラをつけていきたいと思います。