こんなぼくに幸せは訪れない

とてもいいことを聞きました。
東京タワーのライトが消される瞬間を見られると幸せになるらしいのです。
そこでクリスマスまでのタワーの小粋な演出として、通常は0時に消灯するタワーのライトを、期間限定で毎日20時にいったん消灯をしているらしいのです。

こんないい話を聞いちゃあ、黙ってはいられません。
幸いにして我が家からは、小さいながらも東京タワーが見えています。丸見えなんです。
小さくても東京タワーは東京タワー、小市民の幸せとしてはコレぐらいの小ささでちょうどいいぐらいなんですよ。
(何だかよく判らない理屈)

そんな訳で、いつかは消灯する瞬間を見てみたいと思っていたのです。
チャンスはすぐにやってきました。
今日は遠隔地のお客さんのところに行って、そのまま直帰したのです。
おお、とってもベリィベリィナイスなことに、家に着くと時刻はまもなく20時になろうとしているではありませんか。
着替えもそのままに、早速東京タワーのウォッチング体制に入りました。
風も強く、また冷え込みもキツイので東京タワーがハッキリクッキリ見えています。
煌々と明かりがともる東京タワー

フフフフ、見てやるもんねー、見てやるもんねー。
……、……、……、……、……、……まだぁ?
待てど暮らせどライトは消えません。
とにかく外は寒いのです、寒い。メチャクチャ寒い。
考えてみたら、もう12月です。しかも夜なんです。
日本海側では記録的な大雪も降っている冬なんですよ。
そんな日にボーっと外でオレ、何してるんだろう。
何だか虚しくなってきました。
とにかく20時になればいいのです。暖かい我が家に入ることができるのです。
「20時まで、あと何分だろう」……と時計を見てみると、おお!
ちょうど20時なんですよ!
よっしゃ。東京タワーのライトが消える瞬間を見てやるぜ!……と顔を上げると、あれ?

既に真っ暗になっているのでした。
いつの間にか真っ暗になっていた東京タワー

嗚呼……こんなぼくに幸せになる権利はないのでしょうか。