萩尾望都と津原泰水のトークショーに行ってきました

ジュンク堂書店の池袋店7階に、その名も「萩尾望都ラララ書店」がオープンしました。
ジュンク堂書店池袋店7階フロアの一角にオープンした「萩尾望都ラララ書店」
と言っても、7階1フロアの一角に萩尾望都セレクトの書籍が並べられたコーナーがあるのですね。
しかしコーナーと言っても単なるブックフェアのような小さなスペースではなく、かなり大きなものです。
まさに「一角」。
ここにご自身の本のほかに、ミステリやSFなど萩尾望都の趣味を反映した本がズラリと並べられているのです。


今日は、その店主である萩尾望都が、津原泰水と「人はなぜミステリーを読むのか」というテーマでトークショーを行われるのです。
参加は抽選制とのことで、「クジ運が悪いからダメだろうなぁ」などと半分諦めながら申し込んでいたのですが……当たったのです。
いつもクジ運悪いはずなのに……当たっちゃったのです。大丈夫でしょうか

そんな訳で、開場時間となる20分前に4階にある喫茶ルームに向かいました。
トークショー会場の告知板には、萩尾望都が描く津原泰水『少年トレチア』表紙絵が……
この喫茶室、行かれたことがある方には判ると思いますが、かなり狭いスペースです。
こんなところに60人も詰め込むのか……と思っていると、本当に後から後からヒトが詰め込まれて、開始前から酸欠寸前です。
決して「喫茶店のようなテーブル構成だから、後でもいいや……」などと考えてはいけません。椅子しか並べられていないので、開場直後にいい席を確保するのがおススメなのです。

客層は、さすがは萩尾女史の主宰ということからか、8割方が女性のようです。
男性もいるにはいるのですが、なぜか皆、オヤジ顔した人たちばかりです。
(ぼくもヒトのこと言えません)
何だか不思議な客層でした。

やがて拍手とともに登場した萩尾望都ですが、ジュンク堂書店のポロシャツにエプロン姿です。
一瞬、店のヒトが入ってきたのかと思ってしまったほど、メチャクチャ似合ってます。馴染んでいます。
きっと店内で見かけていたら、ぼくは萩尾望都本人と気がつかなかったことでしょう。
それぐらいの似合いぶり。
こりゃもう完全に店長ですね。
対する津原泰水はシャーロック・ホームズの鹿撃ち帽姿(着席と同時にすぐに脱いでいましたが)。

なんとなく“まったり”とした雰囲気で始まったトークですが、テーマはなぜか“横溝正史ミステリ大賞を受賞するためには”
角川書店発行の小冊子『本の旅人』に募集案内が掲載されており、「賞金400万円」ということで萩尾望都が「そんなに貰えるのなら、応募しようかな」と激しく反応したもの。
傾向と対策として、津原泰水があれこれ「ミステリ作品の王道」を指南すると言うスタイルになってしまっていました。
ただし2人であれこれアイデアを出し合っていた『森光子殺人事件(仮題)』のあらすじだけでは、ちょっと内容的に……。
しかしそこに萩尾望都が長年温めているという“とあるアイデア”を盛り込めば、これはかなり面白くなりそうです。
ぜひとも萩尾望都には覆面作家として応募してもらいたいものですね。

そんなこんなの1時間30分のトークショーだったのですが、どうやらミステリファンとして参加者は少なかったようです。
マンガに関する話題のときは熱心に頷いたり、メモを取ったりと、熱い反応が感じられたのですが、津原泰水がミステリを語り出すと、どうも反応が薄く、鈍いのですね。
(船を漕いでる人までいちゃいました)
ちょっと津原泰水がやりにくそうな、そんな印象のトークショーなのでした。

お土産としてには、「萩尾望都ラララ書店」店主としての名刺と、原稿のコピーでした。
原稿コピーは1枚1枚変えてあるらしく、周りの方々の持っているものを覗き込んでみたのですが、決して同じものをもっている方はいらっしゃらなかったようです。
「萩尾望都ラララ書店店主」萩尾望都の名刺

持ち帰りに苦労した原稿コピー
名刺はともかく、まさか原稿コピーなんてお土産でもらえるとは思っていなかったので、持ち帰りに苦労しました。
というか、すっかり折れてしまっていました。すみません。