劇団桟敷童子「風来坊雷神屋敷」(飛鳥山公園内特設野外劇場)

今日は、劇団桟敷童子の新作「風来坊雷神屋敷」を観に、王子に来ています。
JR王子駅を降りると目の前に黒々と飛鳥山公園が広がっているのです。
この片隅に、ひっそりと立てられた見世物小屋のような風情のテント劇場。
ここが今回のステージなんですね。
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劇団桟敷童子といえば、大掛かりな舞台仕掛けを用意してあり、ラストではその仕掛けが我々観客のド肝を抜いてくれるのが楽しみのステージなのです。
で、今回もやってくれました。
まずステージには雨が降ります。ザァザァ、ザァザァ、雨が降ります。
しかし、この程度の仕掛けは序の口なのでした。
物語が佳境に進むと、大雨で河川が氾濫し、洪水が起こります。
ステージには鉄砲水が押し寄せます。
役者さんはもう、全身全霊かけての熱演です。
サブイボがわいちゃいました。
ああ......しかし大仕掛けはそれだけではなかったのです。
氾濫が治まり、ムラのすべてが水に流された後に旅立つ人々。
その旅立ちのシーンのためにステージの奥が開かれ、本当に登場人物は森の奥へと消えていくのです。
ああ、屋外劇場ならではの演出。
そして、この瞬間にテントが全開になったのでした。
登場人物だけではなく、観客をも包み込む夜空の広がり、そして自然の空気、森のにおい。
ああ、なんと心憎い演出でしょうか。
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今回はセリフが聞き取りづらく、正直、物語としての完成度はさほど高いとはいえないのですが、「大自然の力」をテーマにして、観客をも物語世界に引きづりこんだ演出には参ってしまいました。

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