低いようで高いのか、ムショの塀は

今日行くお客さんは府中です。
東京駅から中央快速に乗ってガタンゴトンと小1時間、ようやく府中までやってきました。
府中と言えば刑務所、そして3億円事件。
そう言えば、以前に新聞記事か何かで「暗いイメージがある“刑務所の塀”を明るく塗り直した」と聞いて「へぇ」(←お約束)と思ったのです。
しかし……塗り直してからまったく手入れされていないのか、大きな亀裂が入っているわ、ペンキの色は褪せてきているわと、もう散々な状態に。
却って荒んだ印象を与えてしまうのですね。
ただ意外と低く感じます。外から見ているからなんでしょうか。
道路に面して、荒んだ印象の塀はずっと続いているのでした

この塀は、JRのほぼ駅前から道路に面して長々と続いています。
そしてもうちょっとで途切れる、と思ったあたりに門が現れます。
府中刑務所の出入口
門の左手あたりに、雑草に埋もれるように何やら錆びついた看板が立てられてあるのです。
気になります。
しかし錆び錆びになっていて、ちょっと立ち止まった姿勢で歩道からではまったく読めません。
そこで、「ん? 何々? 何が書かれてあるんだ?」と町内掲示板を覗き込む近所のおじいちゃんのイメージでメガネを上下に動かし、目から看板に近づいていきました。
うへぇ、敷地内に入り込んでいますよ、オレ。
門の中に据え付けられた「受付・監視室」からは監視のオジサンが目をギロリと光らせながらこっちをジッと見て威嚇しています。
もはや貫禄と雰囲気でぼくの心は負けてしまっています。

それでも何とか勇気を絞りだし(←そんな大げさな)、写真を1枚撮ると脱兎のように逃げてきたのでありました。
こんなお願い看板、見たことありません
しゃ、しゃ、しゃ、「釈放者を出迎える方へ」って……めちゃくちゃインパクトありすぎです。
まず我々一般市民が通常の生活を送るにあたっては、まず“釈放者”なんて言葉は使われません。
そんな、テレビや映画の中だけしか使われなさそうな言葉が、道端を歩いていると不意打ちでポンと出てくるなんて……さすがは府中刑務所、なかなか侮れませんね!

しかしこの看板、内容が内容だけにこんなに錆だらけなのがちょっと、いや、かなり怖いんですけど。
こんなところでもやっぱり荒んだ印象は拭えません。
これじゃあ、せっかく釈放者を迎えに来た人も、気が滅入ってしまうばかりでいけません。