劇団桟敷童子「博多湾岸台風小僧」(ザ・スズナリ)

今日は、劇団桟敷童子「博多湾岸台風小僧」を観に、下北沢はスズナリまでレッツラゴー。
しかしこの劇団、毎回セットに仕掛けられるあまりの大仕掛けに、一人で観るにはツライのです。
「誰かと共有して、その感動を分かち合いたい......!」と言うことで、関西時代からの演劇友だちである(とぼくが勝手に思い込んでいる)そりまち嬢を、新婚家庭から拉致同然に無理矢理に連れ出してしまいました。

いやはや、しかし拉致はどうもいけません。
「帰して!」「いや!」「助けて!」と暴れるそりまち嬢。
そんな彼女をなだめるために、まずはフレンチブルドッグでご機嫌伺いです。
そう、彼女は大の犬好き。
ワンちゃんの姿を見ればすかさず飛んで行き、抱っこさせてと飼い主に懐柔し、抱き取っては撫でまわすと言うのですから、この作戦はもう、お誂え向きなんです。
そんな訳で「ほらほら、ブルちゃんでしよ、こんなところに繋がれているのですよ」と、たまたま発見した待ち犬のフレンチブルドッグに2人で近寄っていったのですが......あれ?
そのブルちゃん(♀)ってば、スッゲー胡散くさそう......というより、はっきり「迷惑なのー、放っといて」という目つきでしかこちらを見ないのですよ。
しかも、この繋がれている場所というのが、ちょっとしかひさしがなく、かなり雨に濡れてしまうようなところなんですね。
そんな訳で雨に濡れて気持ち悪いわ、寒いわ、変なヤツらに声をかけられるわ、でもうご機嫌斜めのブルちゃんだったのです。
とにかく飼い主の姿を求めて、ニクキュー印の足跡をたくさんつけてしまうほど、ウロウロするだけで、ぼくの作戦には一向に協力をしてくれないのでした。
見返りブルちゃん。要は放っておいて欲しいのでしょう。ゴメンね  ブルちゃんのおケツと、ニクキュー印の足跡。「ご主人さまぁ~」とずっとウロウロとしていました

どうも、フレンチブルドック作戦は失敗したようです。
そんな訳で、続いては「花より団子」あるいは「ケーキは別腹よ」または「パンがなければケーキを食べればいいのに」作戦の決行です。
この作戦決行のため、喧騒激しい表通りから裏通りに抜け、ウソのように閑静な住宅街のど真ん中にあるカフェに向かいました。
このお店、もともとは普通の民家だったのですが、それを改装してカフェにしているという、ご機嫌伺いにはピッタリのお店です。
しかもここ、季節や月によってこまめにスイーツのメニューを変えてくるので、なかなか心憎いお店なんですよね。
そんな訳で、今日は「抹茶アッフォガード」と本日のスイートである「ジャスミンプリン」を頼みました。
民家を改装した店内  「抹茶アッフォガード」と、本日のスイート「ジャスミンプリン」

どうやらこの作戦が大成功したようなので、ようやくスズナリへ移動しました。
しかし何なんですか、このすごい人の群れは!
スズナリに人がスズナリ。
あまりの人の詰め込みすぎに、あの場末のような劇場の底が抜けちゃうかとヒヤヒヤしちゃいました。
200人は入ったのではないでしょうか。
しかもこの劇団、舞台セットに大きな仕掛けを要するので、かなり舞台スペースを多く取ってしまうのですね。
だから余計に客席スペースが狭い。
しかし劇団員の皆さんのてきぱきとした客入れと誘導、案内のおかげで、大きな混乱もなく、通路も全て埋める形で着席できたようです。
おそらく客層も、老若男女入り組んでの「オトナの観客」が多かったこともあるのでしょうか。
劇団桟敷童子「博多湾岸台風小僧」(スズナリ)

えんげきのぺーじの一行レビューにも、次のように投稿しておきました。

7/ 9- 7/18「博多湾岸台風小僧」(桟敷童子)@ザ・スズナリ
★★★★ 07/10 暗く救いようのないストーリー展開だが、ラストの「生きろ」節 + 板垣桃子の見得に(ワンパターンながらも)ホレボレ。初の劇場公演だけあって用意できた大掛かりな仕掛けには驚いた。

そうそう、全身金色に身を包んだナゾの女性もいらっしゃいました。
持っているトランクですら金色だったので、ひょっとしたら「黄金咲ちひろ」じゃないかなと思ったり。
しかし黄金咲ちひろと桟敷童子と言う組み合わせもよく判りませんが......別人だったのかもしれません。

そりまち嬢には、今日無理矢理連れ出したお詫びに、「マンガのオトナ買いのやり方」を伝授させていただきました。
今日から直ちに実行してください。

ちょうど帰る頃に、雨が勢いよくザァザァ降ってきました。
それだけでもウヘエなのに、最寄り駅を降りる頃には、風までビュウビュウとふいていて、雨はほとんど横なぐり。
まさかこんな天気になるとは思っていず、小さな折りたたみ傘しか持っていませんでした。
役に立たない傘を握り締め、自宅にたどり着く頃には全身から雫がポタポタと垂れてしまっているのでありました。
自宅近くの交差点では、この雨風のなか、信号機が一人頑張って、クルマが来なくてもけなげに働いているのでした