なぜか印象に残っている映画たち

相方と「これまで観た映画で何がよかったか」と話していて結論が出たのが次の3作品。
何か傾向が出てるなあ……。
異論・反論・オブジェクション(ニュース23風に)は色々あると思いますが、まあこんな趣味のヤツが選んだということで。

「未来世紀ブラジル」
これまで「強制管理下におかれた社会」「全く明るくない未来」を描いた映画は、「1984」とか、「ブレードランナー」とか、枚挙にいとまはありませんが、ここまで徹底的にオバカな未来社会を描いたのはテリー・ギリアムぐらいのものじゃないでしょうか。
ストーリー全篇を貫くブラックな笑いは、ある意味、ユーモア映画かと思いきや……ああ、あのラスト。
初めて映画館で観たときに唖然としてしまったのは今でもよーく覚えていますとも。
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「ブローン・アウェイ」
ストーリーは陳腐です。全くもってありきたり。あらすじだけでは全然面白くもなんともなさそうなのです。
なのにあのカメラワークったら! あのカメラワークがなければこの作品は死んでいました。
とにかくあの仰々しさがいいんです。
ステディカム、接写、スローモーション、何でもござれ。
これで画面が分割しようものなら、ブライアン・デ・パルマですよ。
しかし技巧派ブライアン・デ・パルマにはない、映像の美しさがこの作品からはにじみ出ているんです。
もう何なんですか。ドキドキさせられてしまうじゃないですか。
テロリスト役のトミー・リー・ジョーンズがメチャクチャいい味出しているのも◎。
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「ヒッチャー」
B級映画界に君臨する不朽の名作、ここにありマス。
ジャンルとしてはサスペンス映画ですが、どちらかというと一種の不条理劇とも言えるでしょう。
主人公の青年に、突然襲い掛かる謎の殺人者。
理由は一切描かれていません。
確かにスピルバーグの「激突!」という先行作品はありますが、こちらの作品は襲ってくる者の正体は見えているのです。それがルトガー・ハウアー。
しかも、なぜか彼の左手薬指には指輪がつけられています。
不条理の中の現実感。
こうした現実感をさりげなく紛らわせることで、より不条理さが浮き彫りになってきているのです。
そしてラスト。一切の説明も背景の描写もなく、物語は美しい砂漠の風景のなかで静かに終わっていくのでした。
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「未来世紀ブラジル」 (1985) 米・英 BRAZIL監督:テリー・ギリアム製作:アーノン・ミルチャン脚本:テリー・ギリアム トム・ストッパードチャールズ・マ... 続きを読む