劇団天「あしたのゆめ」(千本桜ホール)

ステージにはまったくセットがなく、上手と下手の奥にちょっとした段だけがあるという、非常にシンプルな構成。
そもそも初見なので、どのような舞台運びなのか、サッパリ判らずにちょっとドキドキものでした。
しかしそれもそのはず、この劇団天は、2000年に旗揚げ後、今回のこの公演でまだ3回目、そして最終公演なんだそうです。
前回公演は2003年なんだとか。
なるほど。

やがて、定刻どおりに始まったのですが、前半部は「うーん」。
展開にまどろっこしい部分があったり、またBGMを多用しすぎる傾向にあり、どうもうまく物語にのめり込めません。
正直、このままダラダラとストーリーが続けられてしまうと、キツイものがあるなぁ……と危惧していたのです。
しかし、後半になるとストーリー展開に見せ場も用意されており、何とか前半のだれてしまった部分の巻き返しも図れており、トータルとしてはよかったのではないかと思うのです。
ただし、その見せ場も、全体的にはやや中途半端で途切れている感も否めず、せっかく乗り出した気持ちも肩すかしされてしまうこともあったので、もっと引っ張れれば、さらに全体的なストーリーの緩急として引き締まったのではないかと思うのです。

いや、それにしても残念であり、ビックリしてしまったのは非常に悪い客層の存在。
すぐ目の前の席に、最低最悪の客の集団が座っていたため、もうゲンナリしてしまいました。
野郎6~7名の集団なんですが、満席近いのに自分の脱いだジャケットを空席に置いているわ、ステージが始まっているのにゲラゲラ馬鹿笑いしながら話をやめないわ、途中でもすぐにまわりの友人たちとコソコソ話をしているわ、「ツマランなー」と言い合うわ、暗転中にケータイで何か見ていてその画面が眩しいわ……と、もうやりたい放題なんです。
これってチケットノルマ消化のための招待客なんでしょうか。
そうであったら、もうちょっと演劇に興味あるヒトに配って欲しいと思うのです。
劇団天「あしたのゆめ」(千本桜ホール)