シベリア少女鉄道「笑顔の行方」(紀伊國屋サザンシアター)

今日はシベリア少女鉄道の新作「笑顔の行方」を観に、新宿は紀伊國屋サザンシアターまで行って参りました。
シベリア少女鉄道「笑顔の行方」

今回は、2月に行われた前公演からのスパンが短く、また劇場もシベリア少女鉄道最大となる紀伊國屋サザンシアターでしたので、どうだろうなあ......と幾重の不安もありました。
何しろ、いつもの彼らの芝居は、観客の既成概念を木っ端微塵に打ち砕くネタからすると、そんな短時間でできるものではないですし、また、その大仕掛けを用意するには、サザンシアターのような大きな舞台では生かしきれないのではないかと思えるのですね。

さらに。
追い討ちのかけるように、ネット上では初日を観に行った観客からの不評の嵐。
もうイヤ~ンってなもんです。

ところが......メチャクチャいいじゃないですか。
ストーリーは、かなりのミステリ仕立て。
ただしミステリそのものがテーマではないので、まあありがちといえばありがちな展開ではあるのですね。
観客席からも「退屈だなあ」と言わんばかりに、ややダレた雰囲気が漂っていたような気もします。
が、1時間半のステージのうち、1時間は退屈な内容なのはいつものこと、仕方ありません。
そしてラスト30分、遂にきたのですよ!
大きなステージ全面を使っての、あの驚愕の展開!!
なるほど!
この大仕掛けを実施するのであれば、確かにサザンシアターのような大きな舞台でないとムリですね。
そして改めて思い知らされた、数々の伏線がここで明らかにされるのです。
もちそん、これはミステリにおける「解決に至るための伏線」ではなく、あくまでシベリア少女鉄道における「驚愕の舞台展開(ネタ)のための伏線」であるわけなんですね。
ただし、伏線は伏線です。
ミステリと同様の効果を狙い、ここに来て「あんな不自然な姿勢は......」「あんな不自然なセリフは......」「あんな不自然な間合いは......」と全てが明らかにされるわけですね。

いや、もうとにかく、この驚愕の展開となる大ネタには、かなり度肝を抜かれてしまいました。
ただし、ぼく自身はあまり元ネタを知らなかったりするので、ちょっともったいないかもしれなかったのですが......。
オトゥゥゥーサンッ!