うずめ劇場「ねずみ狩り」(シアターΧ)

かねてから、「問題作だヨン」などとウワサを聞いていたわけです。
そんな訳で、いそいそと両国はシアターX(カイ)まで観に行ってきました。
うずめ劇場「ねずみ狩り」です。
うずめ劇場「ねずみ狩り」

開場時間になり席についてみると、うおう、なんとそこは最前列、しかもド真ん中ではありませんか。
いや、まあ、もともとは自由席だったので、自分で好んでここに座ったわけなんですけどね。
定刻より遅れることしばし、実際に幕が開いてみると、内容は男優と女優による2人舞台状態。
しかも暗転は一切ありません。
この登場人物が2人だけ、しかも暗転もなしという状態では、とにかく観ている方もツライです。
そんな訳で、2人の俳優はとにかく観客をグイグイ引っ張っていかなければなりません。
それはそれで大変だったのではないかと思うのです。
そのうえ、原作では「方言を用いること」という注文がついていると言うことで、男優が関西弁で演じていたのですが……う~ん、これがかなり不自然なのです。
何だかNHKの朝の連続ドラマに登場する役者が、無理矢理関西弁で話しているような、それをずっと聞かされているような、そんな気持ちの悪さなんですね。

しかし、そんな困難や不自然さをよそに、ステージ上では徐々にヒートアップしていき……そして!遂に!
出ましたよ!
マッパです!
マッパです!
真っ裸です!
真っ裸です!
そう、2人ともマッパで真っ裸なんです。
社会のしがらみを断ち切って、マッパで真っ裸なんです。

ああ、やはり表向きには、「過剰に装飾され、そして消費されていくだけの社会へのアンチテーゼ」というテーマもあるのでしょうが、ここまで開放的に全面にマッパを押し出されてくると……ちょっとドギマギしちゃいます。
H・アール・カオスではこんなドギマギ感はなく、ただ単純に「かっこいい~」と思えるのですが、それはきっとやっぱり押し出し感の違いからなのでしょう……か。

今日の公演は溢れるほどの満席状態でした。

シアターX(カイ)を出て、両国の街をウロウロと歩いていると……おお、何じゃアリャッ?!
住宅街の路地裏で、1匹のワンコと2匹のニャンコが仲良く寝転がっているのはいいのですが、……よくよく観るとおかしいのですよっ!
なんと、2匹のネコが紐で繋がれていて、イヌが放し飼いになっているのですよっ!
ネコが繋がれ、イヌが放し飼いの“天才バカボン的世界観”

これはまさに「♪西から昇ったお陽様が、東ぃ~へ沈むぅ~」の“天才バカボン的”世界観なのですよっ!
ひょっとしてこの両国界隈では、他にも

  • 水槽で飼われているカナリア
  • 鳥かごで飼われているグッピー
  • イヌを柵の中に追い込もうと走り回る牧羊羊
  • 美味そうにジンコツでダシをとったラーメンをすするブタ
  • 中国人の教科書問題を取り上げて日本人がデモをする

といった、様々な“天才バカボン的”世界観がアチコチ見られるに違いありません。
諸君、柳の下にネコはいるか?
諸君、4+4は8ではないのか?
諸君、青空の梅干にパパは祈るのか?
諸君、トンボとカエルはケッコンするのか?
諸君、41歳の春だから、冷たい目で見てはいけないのか?

さすがはニッポン国技の街、ワンダータウン、リョウゴクなのです。
ワンワン。