劇団、本谷有希子「乱暴と待機」(シアターモリエール)

去年から、その新作公演が待ち遠しかったのが、劇団、本谷有希子なのです。
今日はいよいよその新作「乱暴と待機」を観に、新宿はシアターモリエールにレッツラ、ゴゥゴゥ!
ミステリ的な構成がよかった劇団、本谷有希子「乱暴と待機」

いやあ、やっぱり本谷有希子はスゴイわ。
ストーリーの全篇に渡って張り巡らされている伏線の数々。
そして散りばめられた謎の数々。
ラストで一気に噴き出されるエネルギーは、それまで押さえに押さえてきた登場人物(そして、その人物に感情移入させられる観客たち)のカタルシスとなって奔流するのですね。
また伏線と謎の回収と同時に、作者が「どうだ!」と仕掛けてくるドンデン返し。
もはやここまで来ると、何が真実で何がウソなのか判別もつかなくなるほどです。

ただし残念だったのは、最後の最後で出されるエピソードが余分だったと感じさせられるところ。
作者としては、そのラストにおける更なるドンデン返しを用意したつもりかもしれませんが、やはりストレートにそのまま終わっていた方が、一癖もニ癖もある登場人物たちの「奇妙さ」「不気味さ」が浮き彫りにされていたのではないかと思うのですが......。

しかしシアターモリエールのような狭い劇場では、もはや座席もギューギュー状態。
さらにはオールナイトニッポンのパーソナリティも始めたし、小説も「群像」や「新潮」といった文芸誌にも掲載されるようになってきて、今がノリにノッている本谷有希子、今後は大きな劇場にそのステージを移していくのでしょうか。
楽しみなようであり、ちょっと残念なような気もする、複雑な心境なのです。

終了後はシアターモリエールの向かいにあるお好み焼き屋さんで久々にもんじゃ焼きなんぞ食べてきました。
ちゅうか、お店で出されるもんじゃって、ダシもキャベツも具も、全部ひとつのカップにまとめて出されるから、分別して鉄板に落とし込んでいくのが難しいのなんのって。
キャベツからはダシがダダ漏れで、復旧作業に大変でしたとも。
キャベツの堤防がユルユルで決壊してしまい、大洪水となってしまった鉄板