喜国雅彦『本棚探偵の回想』出版記念トークショウ&サイン会

月曜日なんですよ。
ええ、ええ、誰が何と言おうと、今日は全国的に月曜日なんですとも。
金曜日に無理矢理仕事モードで頑張った反動からか、今日も引き続き「あんなこと」も「こんなこと」もやらなきゃいけないのに、スロットルが開きません。
随分と空回り……するほどもスロットルを開いてもいません。

いけません、それはまったくもっていけません。

そんな訳で、ダメなときは何をやってもダメ、と自分自身の才能にサッサと見切りをつけ、神保町にレッツラゴー。
18時30分から三省堂神田本店で開催される「喜国雅彦&日下三蔵トークショウ&サイン会」に行って来ました。
……なんて書き方すると、まるで「喜国雅彦」「日下三蔵トークショウ」「サイン会」の組み合わせみたいですが、そうじゃなくって「喜国雅彦と日下三蔵」のトークショウと、「喜国雅彦サイン会」なのでした(←判りますって)。
喜国雅彦&日下三蔵トークショー&サイン会

店に到着したのが開場時間である18時ちょっと過ぎ。
店内のインフォメーションで会場を確認すると、「そこのエレベーターで8階に上がってください」と案内されました。確かにされました。絶対にされました。
そんな訳で、すっかり上機嫌になって鼻歌交じりでエレベーターに乗り込み、8階に到着してみると「……あれ?」。
何やらバックヤードのようなところに出てきたではありませんか。
果たしてこんなところでトークショーが???
「保管書類」とのラベルが貼られたダンボールが廊下にうずたかく詰まれているし、おまけに蛍光灯の明かりが薄暗いのです。
とても、今から「作家先生によるトークショウが行われますよー」という華やかな雰囲気は皆目ナッシングなのです。

それでも仕方ありません。エレベーターは「おれ、知らないよ」と言わんばかりにものすごい勢いで下がって行ってしまったし、戻るに戻れなくなってしまいました。
典型的な「嵐の山荘パターン」なんですね(←全然違う)。
薄暗い廊下をとにかく進んでみることにしました。
すると「社員食堂」や「女子更衣室」「男子更衣室」などと、一介の客にはまったく関係ないスタッフ専用ルームが次々と現れ、まさに更衣室荒らしか下着ドロか、といった胡散臭い変態野郎丸出しなんです。
そのうちに、「ちょっとお客さん! 何してるんですか! ここは関係者以外立ち入り禁止ですよっ!」なんて怒られ、事務室に引き釣り込まれたらどうしよう……と思っただけで、もはやシクシク半泣き状態。
ややもすると引き返したくなる衝動を押さえながらガマンして廊下を進んでいくと……やったぜ、ベイベー。
いかにも“会議室”といった風情の大部屋に、パイプ椅子が並べられており、隠れるように受付スペースがありました(もっと堂々と出してくれないと、ちょっと悩んでしまいました)。
どうやらここが目的地のようです。やったよ、お父さん、お母さん、妹よ!

前の方に陣取ると、オマケで配布された“特製小冊子”に“日下家のスゴイ蔵書の模様”を眺めて過ごすうちにあっという間にトークショウがスタート!
今日は出版関係者に混じり、綾辻行人、麻耶雄嵩、津原泰水、貫井徳郎と言った面々が列席されていました。ミーハーなぼくにはそれだけで「うへえ」。
関西ミステリ連合の総会の雰囲気を久々に味わった気がしました。

お話の内容ですが、やはり出版物のテーマに即して「古本モノによる古本モノのためのフルホンモノの話」。
しかし考えてみたら、ここは新刊本屋なのに古本の話で盛り上がると言うのも、ある意味スゴイ。
日下さんの持っている隠し球企画は、“本当の隠し球”までは聞くことができず、ううん、残念。

トークショウは1時間ほどでつつがなく終了、いよいよサイン会です。
笑顔でサインをしてくれる喜国雅彦
ステキな笑顔でサインをしていただきました。
考えてみれば、笑顔で写真を撮れたのは今回が始めてかもしれません。
おお、この字体は……! まさにキクニワールド全開……!
しかもサインの文字は、いつもマンガで見かけるあの字体です。
「楳図かずおの毛虫のような“キャー”の文字」と並んでよく見かける、あの江戸川乱歩ばりにおどろおどろしいキクニワールドが、まさにこのサインからだけでも匂いたってくるようです……どろどろ。