丹波篠山のお蕎麦屋さんに行ってきました

ということで、今日から傷心旅行です。出発なのです。
……間違えました。
心に傷を負うことなんて何一つありません。
とすると、もしかすると昇進旅行……のはずもなく、どちらかというと小心旅行なのでしょう。
この小心者めっ! はぁ、すんません。

なんて意味は判りませんが、とにかく旅行です。
丹波篠山に行ってきました。
黒豆でお馴染みの丹波篠山ですが、今日の目的は黒豆ではなく、例によって例のごとく、蕎麦ツアーです。
関東に移住してからも、かなり関西に有名な蕎麦屋が多いことを知って、ホゾを噛んでいたのですね。

ということで、行ったところだけを忘れないようにメモメモ。
まずは古民家を蕎麦屋空間として改装した「一眞坊」。
ここはダッシュ村なのかと思うほど日本家屋の良さが満喫できる「一眞坊」
いや、これはなかなか居心地がいいのです。
土間になっている入り口から縁側に上がりこみ、すぐに居間。
ここがメインのテーブルとなっています。
古民家の間取りや意匠をそのまま活かした店内
全開にした縁側に面した和室に座り込むと、ソヨソヨと吹き込む山からの風が心地よく、クーラーは一切必要ありません。
うーん、これぞまさしくエコロジカルなスローライフで「いいなあ」。
それでなくても心地よいお蕎麦屋さんは長っ尻したくなるものですが、このお店の場合は避暑も兼ねての終日の居座りもしたくなるほどの心地よさです。
夜に来たら、またきっと辺り一面の田んぼから聞こえるカエルの大合唱が、また自然のBGMとして癒されるのだろうなあ、と再びの来店は夜にしよう、と勝手に決意したのでありました。
蕎麦の風味は非常に素朴で、里山らしい味わいが楽しめます。
ただし、つゆがやや辛めのお江戸風味なので、蕎麦の素朴な風味を殺していたところが残念でした。
「一眞坊」の盛り蕎麦

「いやはや満腹、満腹」と身も心も充実させられたものの、せっかく丹波篠山まで来ているのだからもう1軒ハシゴすることにしました。
蕎麦だって別腹があるんです。まだまだ入るぜ!と気合を入れて向かった先は、有名なお店「ろあん松田」。
住所の通りにクルマを進めていくと、どんどんと山の中に入り込んで行き、集落のなかを通る細い一本道になるにつれ、ドンドンと不安になってきます。
が、それでもとりあえず進めていくと、集落を抜け、行き止まりになる直前に突如現れるのがこのお店です。
お店の看板が小さく、非常に不安だった「ろあん松田」
こちらのお店は「要予約」だとか「乳幼児は入店不可」「店内禁煙、禁香水」などと、かなり頑固職人の頑固なローカルルールのもとで営業している敷居の高い店だと思っていたのですね。
ところが一歩店内に入ると、あらびっくり。
着物を着た店員さんが正座して三つ指ついて出迎えてくれるのですよ。
(帰りも店員さんの正座・三つ指のお見送り付き)
なんだか高級料亭か、老舗の旅館にでも来ているかのような錯覚に囚われちゃいます。
店員さん同様に、店内の雰囲気もかなり落ち着きとても居心地がいいのです。
大きな窓からは、よく手入れされた庭とその向こうの山の借景がよく見えており、まるで田舎のおばあちゃんの家に遊びに来た夏休みの小学生気分。
「ろあん松田」の落ち着いた店内についついダラダラ
蕎麦は、「盛り」と「荒挽き」の2品を頼みました。
まずは「盛り」。こいつを一口すすると……ホウ。
マイケル・ジャクソンではありません(←言うことがいちいちベタ)。あまりに透き通った上品な蕎麦の風味に、思わずため息が出ちゃうのですよ。
これは何といえばいいのでしょうかねえ。透明感?
「蕎麦」というイメージが持つ力強さをうまく捕らえこんで、やさしく上品に教育しなおしたような、そんな風味とでも言うのでしょうか。
それでいて、非常に自らの存在感もきっちりアピールする積極性も持ち兼ねているので、決して物足りなさは感じさせません。
また「荒挽き」についても同様に、非常に上品な味わいなんです。
通常、こうした「田舎蕎麦」系統の場合、自らの蕎麦としての風味の存在感を、野卑なまでにアピールするものが多いと思うのです。
ところがこの「荒挽き」は、やはり非常にデリケートな上品さに包まれている田舎蕎麦なんですね。
食べやすさを求める方であれば、非常に受けるお蕎麦だと思うのです。
ところが、100%の風味を求められる方であれば、「上品過ぎて、何かが足りない」と思われるかもしれません。
「ろあん松田」のぜひとも食してほしい「盛り」  荒挽きは、きっと賛否両論だと思うのですが、食べやすさを狙うぼくとしては大満足

明日は、奈良の蕎麦屋に行ってきマース。