劇団桟敷童子「可愛い千里眼」(鈴木興産株式会社31号倉庫)

劇団離風霊船を堪能してからは中央線に乗り、さらに総武線に乗り換えて錦糸町へ。
そして駅から15分ばかり歩いたところにある倉庫へと向かいました。
周りには何もない雑居ビルと住宅の真ん中、正式名称を「鈴木興産株式会社31号倉庫」と言うこの倉庫で、本日2本目の観劇となる劇団桟敷童子「可愛い千里眼」が開演されるのです。
「鈴木興産株式会社31号倉庫」前の様子

倉庫の前では、当日清算や整理券番号の発行などの受付を、劇団員自身が行っていました。
しかも出演者自身がステージ衣装とメイクのままでの受付。
いやぁ、これまた気取りのない手作り感に、とても嬉しくなってきてしまいました。

開場時間になると、これまた劇団員自らが客入れを行います。
整理番号順に客入れする出演者。なんか衣装とメイクに違和感が......

会場は、スゴイことになっていました。
ただの倉庫のなかに、丸太や板を張り巡らせ、階段状になった客席込みの舞台が作られてあったのです。

物語そのものは、歌あり、殺陣ありで、かつての古きよき時代の劇団☆新感線を思わせます。
ただし、新感線があくまで「エンターテイメント」に徹するのに対し、こちらの桟敷童子は、暗くてドロドロ、人間の「怨情」をこれでもか、これでもかと描いてきます。
かなり重いし、暗い。
ただし、そのあまりに救いのない物語であったからこそ、ラストにおける舞台の大仕掛けにおけるカタルシスと、そして終幕にて数百本の風車が一斉に現れ、回りだすシーンの美しさが際立っていたのでしょう。

この劇団も、さて終わって倉庫の外に出てみれば、いるわいるわ役者の面々。
そこかしこでファンの方々との交流。
うーん、やっぱりこういう雰囲気っていいなあ。
劇団桟敷童子「可愛い千里眼」