定食でこんなにお腹がいっぱいで……うっとり

横浜中央卸売市場にある食堂「秋葉屋 市場食堂」という店が、24時間営業の上、料理もなかなか(おいしいものは)おいしく、しかもどれもボリュームがある、とのウワサを聞きつけました。
卸売市場という場所、しかも料理にボリュームがあるといえば、これはもう“業務用”のニオイがプンプン感じられてなりません。
ということで、“業務用”と聞けば居ても立ってもいられないぼくとしては、辛抱たまらず早速行ってきました。

場所は神奈川区とのことなのですが、カーナビに住所を入力し、言われるがままに行ってみると……あれあれ?
なんとみなとみらいのすぐ隣なんですね。
市場といえば、もっと工業用地のようなところにあると思い込んでいたのですが、目の前にはランドマークタワーがそびえ立ち、ここ最近建てられたばかりの高層マンションに囲まれるようにして、大きな市場はありました。
恐る恐る中に入ってみると、そこかしこで作業中のオジサンたち。
地響きを立てて走り去っていく大型トラックたち。
コロコロコロコロ……と転がるように走り回るフォークリフト。
紛れもない「卸売市場」です。小学生の頃に、社会科見学でこのような市場なんかにも見学に行った思い出が甦りました。
夜でも忙しく働く市場なのでした

なんだか門外漢が紛れ込んで、オジサンたちに見つかったら怒られそうな気がして、コッソリ隠れるようにして、食堂を探しました。
場所としては、市場の中にも案内看板があるのですぐ見つかると思います。
というか、夜であれば、店の看板がまるで香港映画のセットに出てくるようなこんな調子で煌々と灯っているので、すぐに判ります。
まるで香港のアヤシイ屋台かと思わせる「秋葉屋 市場食堂」の看板

店内に入ると「……ウオゥ!」。
張り出されたメニューの量に圧倒されてしまいました。
何しろ、店内四方の壁いっぱいに、メニューの短冊がズラリと張り出されているのです。
何種類あるのでしょうか、100種類はあるのではないでしょうか。
よくよく見ていると、結構重複しているので見た目よりはメニューの数は少ないのですが、それでも「うう……どれにしよう……?」。
初体験のお客を迷わせるだけ迷わせ、本当に食べたいものが判らなくなってしまう魔の瞬間です。
ぼくも10分か15分はたっぷり悩んでしまっていたのではないでしょうか。
迷惑な客です。
このようなメニューの短冊が店内の四方にズラリと張り出され、初心者を圧倒するのです

結局、無難なところで「クリームコロッケ定食」なんて頼みました。
ご飯は「小(250g)」「中(450g)」「大(650g)」「特大(1300g)」の中から、量をセレクトできるのです。
ちょっと気になったので、「特大」を頼んでみたのですが、「今の時間は出せない」と言われて、ションボリ。「大」にしました。
……が、出てきた料理を見て、「大」にしておいたのが大正解だったことを悟りました。
ジュウジュウ揚げたてのクリームコロッケだよ、ご飯も大盛りだよ
ご飯ですよ、ご飯。ご飯の盛り方をみてくださいよ。
もうマンガか、あるいは仏さんのお供えご飯でしか見たことがない、見事な山盛りっぷり……。
うーん、男らしい。
これで650gですから、1300gといえば、この2杯分。
……それは無理、無理と言うものです。すみません、さすがに食えません。
肝心のコロッケですが、これがまた揚げたてアツアツの、クリームがプリプリの、お口に入れるとトロトロのフワフワの、もう至福のコロッケなんです。
それがなんと5つも!
ああ、もう幸せのあまり目がウットリ。
だって食べても食べても、コロッケがなくならないんです。ご飯もなくならないんです。
ご飯好きのぼくにして、これは幸せ以外の何物でもありません。
それでいて、お代は750円(税込み)なんですよ!
安っ!
このボリューム、この味、この値段を、会社近所のメシ屋さんにも教えてやって、「客商売とは何か」を懇々と教えてやりたいほどです。

ああ、でもこのお店が近所にあったら、毎日でも通うのになあ……。
みなとみらいの高層マンションに引っ越したい。