シベリア少女鉄道「天までとどけ」(新宿THEATER/TOPS)

と言うわけで、今日はシベリア少女鉄道の第10回公演「天までとどけ」を観に、新宿のTHEATER/TOPSへ行ってきました。
家を出るときに、

「ハンカチ持った?」
「チリ紙持った?」
「お財布持った?」
「爪は切った?」
「トイレは行った?」

と、風紀検査並みに持ち物検査をしたはずなのに、なんと、肝心の入場券を忘れてしまうという大チョンボをやらかしてしまいました。
そのため、自宅を出てプラプラ最寄り駅まで行っておきながら、泣く泣く家まで汗まみれになりながらの引き返し。
そして、今度こそ無事新宿に辿り着いてみれば、再び襲われる大ピンチ。

「THEATER/TOPSってどこ......?」

劇場求めて新宿の雑踏をウロウロさまよっていると、おお、拳銃片手に弛緩した顔でテロ警備をしているお巡りさんを発見。
「あの~、THEATER/TOPSってどこですか?」と聞くも、「......何、それ?」。
とほほ、あなた全然お巡りさんと違うやん。
単なるガンマニアか、制服マニアのオタクのオヤジに声掛けてしまったようです。

むやみやたらに歩き回ること約5分。
こういうのを「犬も歩けば棒に当たる」というのでしょうか。
突然目の前に「THEATER/TOPS」の文字が。
あ~、よかった~。
そんなわけで、数々のトラブルに見舞われながらも、無事に会場入りすることができたのでした。
いやー、一時はホント、どうなることかとハラハラしちゃいました。

さて、今回の公演の肝心の内容は......。
タイトル通りオープニングは昼ドラのパロディ。
テレビ番組のオープニングを忠実に再現しているようです。
しかしながら中身は、あの大家族モノではなく、オリンピック出場に掛ける選手の物語。
しかしそこはそれ、シベリア少女鉄道がまさか"普通の"青春モノをやるわけはありません。
オチを想像させる不気味な存在の舞台セットに幾ばくかの不安感を持っていると......ああっ!
イヤな予感はピッタシ的中、ショボイ、とてつもなくショボくて情けないオチワザを提出してきたのです。
観客もほとんど苦笑状態。
そりゃそうです、あれだけ引っ張って引っ張って、引っ張ったオチがアレでは、観ている方としても笑うしかないのです。あはははは。

ところが。
それはあくまで"本当のオチ"のネタフリに過ぎなかったのですよ。
突然生き返った舞台袖の小型モニター。
このモニターに併せて、何と舞台上では驚愕の展開が待ち受けていたのです。
まさか、そんなことを舞台上で本当にやってしまうとは。
そして、その驚愕の舞台に合わせたセリフの妙。
セリフの王様、野田秀樹でもビックリのダブルミーニングの応酬。

ああ、これがシベリア少女鉄道なんですよっ!

ネタそのものとしては、前回ほどの爆発力はなかったのですが、それでもあの前半までの全ての余韻をぶちこわすパワーは十分に持ち合わせている意表をついた展開には、タダ、タダ唖然とさせられました。

帰りの電車で、配られていたチラシを取り出して改めて眺めてみました。
やはり、このチラシにも既にいくつかの伏線が張られているあたり、この主宰者はタダモノではないのです。きっと観客が驚いているところを、舌を出して笑っているに違いありません。
うーん、悔しい。
でもやっぱり面白いぞ。

次回公演は10月。
またどのような舞台展開が待ち受けているのか、楽しみです。
シベリア少女鉄道「天までとどけ」