島田荘司講演会に行ってきました

島田荘司講演会に行って来ました。
島田荘司講演会、飾られた花はビミョー

会社を早めに抜け出し、18時の開場後すぐに入場しました。
今日の入場者には、南雲堂から本のプレゼントがあると言うことで、根がイヤシイぼくとしては何が貰えるのか、もうそれだけでドキドキしていたんです。
ところが係員から「お好きなものをどうぞ」と言われ、指さされた本を見て、え?え?え?

「これって"プレゼント"という名前の在庫処分じゃ......」

考えてみたら、ここ最近は南雲堂から島田荘司の新刊本は出されていなかったんじゃないか、と今ごろになって思い当たる始末。
そうか、『「異邦」の扉に還る時』は原書房からの出版だったか、しまった。
しかし、くれるというものを断る理由もないので(これもヤラシイ)、とりあえず持っているかどうかも記憶がアヤフヤになっている『インドネシアの恋唄』をいただきましたよ。

前方1/3ほどあたりに着席、開始をボーッと待っていると......あれ?
目の前に座った御仁がどこかで見覚えが......

竹本健治だぁーっ!

ミーハーなぼくはそれだけで大興奮。
せっかくだからサインを貰おう!と、カバンをゴソゴソ探るも、出てくるのは先ほど貰った島田荘司の本に、今読みかけの『霧舎巧傑作短編集』だけ。
あとはコピーの裏紙......うえーん、こんなんに「サインください」とは、さすがのぼくも言えないよう。
こんなことなら、創元推理文庫から再版された『囲碁殺人事件』でも買っておくべきだったと後悔しきり。
ええ、ええ、真面目に考えましたよ。
「まだ開始時間まで5分あるな。5分もあれば、外に出て、本屋を見つけて、竹本健治本を買って、帰ってきて、サイン頼めるかな」......ってこの辺に本屋さんがあるかないかも判らんし、そんなのメチャクチャ無理です。
泣く泣く諦めましたとも。
その代わりじっくりと後ろ姿を拝まして頂きました。ナムナム。

予定より5分ほど遅れて島田荘司登場。
ああ、本物だ。動いているよ。話しているよ。初めて声を聞いたよ。
初めて聞く声や話し方は、イメージ通りのようなちょっと違うような。
テーマはズバリ、いつもの"アレ"です。
しかし御大は、話し出すとなかなかコントロールが効かなくなるようで、公演予定時間を軽くオーバー、質疑応答の時間がほとんどなくなってしまいました。
が、ここでさらりとエライことを言っちゃう御大。
なんでも現在、東映で御手洗潔モノが映画化されているそうです。
既に島田荘司のもとには、脚本の第2校が届いているのだとか。
しかし、御手洗潔役は誰なのかは、まだナイショとか。
でも何を映画化するかは言ってもいいかなと教えてくれました。
『暗闇坂の人喰いの木』だそうです。
横浜が舞台で撮影もしやすいし(一部海外あるけれど)、怪奇趣味がちょっとホラーチックで一般受けしやすそうだし、何よりレオナが画面に映えそうだし。
妥当なところでしょうね。
個人的には、あの"屋根の上にまたがって死んでいるシーン"だけでも早く観たいものです。
あと、御大曰く、「"御手洗モノ"は映像化しないと、以前から言っていましたが、新世紀にもなったことだし、心境が変化しました。その点で、2ちゃんねるなどで叩かれるかもしれませんが、罵詈雑言は甘んじて受け止めます」とも。
うーん潔い(......のか開き直っているのか)。

時間を大幅に超過して、講演会は終了。
うーん、後半は「講演会」というよりも、ネタ帳を読み上げているだけの「朗読会」のような印象を受けたのですが、まあそこはそれ(←竹本健治も来ていたのでちょっと使ってみました)、言わないでおきましょう。

そしてお楽しみ、サイン会です。
南雲堂の"何か"を買った方だけの特典なんですが......どうしよう、何も買うものがないんです。
仕方ありませんので、幻のデビューアルバム「LONELY MAN」(by シマダソウジ)なんて買っちゃいましたよ。どうしよう......これ。
幻のアルバム「LONELY MAN」。アーティストはシマダソウジ......って、なんでカタカナやねん

でもやっぱりサインは本にして貰おうっと。
と言うことで貰った『インドネシアの恋唄』をもってスタンバイ。
サイン会場は、向かいにあるトイレのニオイがそこはかとなく立ちこめている汚らしい小部屋。
仮にも島田荘司ですよ、御大なんですよ、こんな待遇でいいのでしょうか。

並んで5分ほどで、すぐに順番がまわってきました。
手慣れた調子でさらりさらりとサインする御大。サインする本をエライこと斜めに傾けて書くスタイルは、アメリカ流、ロス仕込みなんでしょうか。
サインして貰っちゃいました
サインに「書庫の部屋主宰人」まで書いて貰ってかなりイタイ奴です>自分。
でも舞い上がってしまって、自分でも何が何だか判らなくなって、こんなことをお願いしてしまっていました。
それでも気軽に応じていただき、しかも写真まで撮らせて貰いました。
普段からずっと眉間にシワを寄せていて、何となく小難しくて怖いイメージがあったのですが、「何だ、メチャクチャ気さくでいい人やん」。
最後には握手までして貰って「おお、何と柔らかな手!」
何となく勝手に、ゴツゴツとしていて、荒くれて無骨な手を想像していたんですよね。

こうして、初めて島田荘司の本を読んでから十数年、初めての邂逅に、ただ、ただ、ドキドキしっぱなしの2時間だったのでした。

会場では、以前に掲示板に書き込みをして戴いた方より声を掛けて頂きました。
気づいてくださいまして、どうもありがとうございます。
ただ、お話ししている途中でぼくのサインの順が来てしまい、ソソクサと部屋を出て行ってしまったようになってしまいました。
どうもすみません。

今日は4月1日

戯れに書いた小説のようなものが、原稿用紙にして200枚程度となってしまったので、そのままにしておくのももったいないなあ……と、適当に締切の近いところに応募していたんです。
それっきりすっかり忘れていたのですが、今日になっていきなり「おめでとうございます」と電話が掛かってきました。
ぼくの作品が群像新人文学賞を受賞したそうです。
しかし、なんで純ブンガクなんだ……?

やはり、昨日が桜の満開日だったようです。
今日になると、花びらが「ハラリ、ハラリ」どころか、「ボトリッ、ボトリッ」とすごい勢いで散り始めていました。
いつもの猫だまりでは、レギュラーメンバーのニャンコたちが勢ぞろいして、日向ぼっこの真っ最中。
皆があまりに気持ちよさそうにしているので、じゃあちょっと写真でも撮らしてもらうよ……とカメラを取り出したら、人なつっこいトラ猫のミーケ(勝手に命名)だけを残して、残りは全員逃亡するんです。
チ、仕方ない、ミーケだけでも撮ってあげよう。
今日はエイプリルフール、ウソのニオイがする
しかしコイツだけは、どうしていつも、こんな真剣な顔でニオイを嗅ぎに来るのでしょうか。

眠気が断続的に襲ってくる午後3時。
これはいかん、とお散歩気分で紀伊國屋書店を覗きに行ってみると……うわぉぅ! やってくれるじゃないですか、東京創元社!
出版が10年早過ぎ、あまり知られないまま品切れとなって、今や入手困難になっているマイケル・スレイド『グール(上)(下)』が、文庫コーナーに山積みされているではありませんか!
ここ数年、文春文庫から『髑髏島の惨劇』や『暗黒大陸の悪霊』が大々的に発売され、人気が出てからは再販の要望も高かったはずのスレイド初期3作品の1作品なんですよ。
ようやく東京創元社も、重い腰をあげたようです。
ということは、引き続き『ヘッドハンター』『カットスロート』あたりも再販されるのかしらん。すげーすげー。
なぜか初期3作品は、どれも下巻だけしか持ってないので、大歓迎の再販に大興奮。

そんな訳で早速、『グール(上)』だけ買おうとしたところで、「オゥゥ~、マァァイ、ゴォォォッド!」。
以前、この作品が出版されたのは、今では存在しない「創元ノヴェルス」なんですね。
当然、ぼくが持っているのも「創元ノヴェルス」版。
ところが、今回発売されたのは「創元推理文庫」からなんです。
今回上巻だけ購入するとなると、本棚に並べたときに、同じ作品でありながら上巻が「創元推理文庫」、下巻が「創元ノヴェルス」と、チグハグな状態になってしまうんですよねえ……。
かといって、上巻を「創元推理文庫」で買いなおすのも、もう既に持っているからもったいないしなあ。
どうしたもんでしょ。