毛皮族「DEEPキリスト狂」(下北沢駅前劇場)

毛皮族「deepキリスト狂」

今日は、かねてからウワサばかりを聞かされていて、その存在が非常に気になって仕方がなかった毛皮族を観に、下北沢駅前劇場までレッツラゴー、行ってきました。
下北沢駅前劇場と言えばあんなに小さな劇場なのに、ぼくの座席は指定席「X」。
「X」って、ABC......と順に数えていっても24列目でしょう?
いったいどんな席なんだと疑問に思いながら入場してみると......キャー、最前列!
ステージかぶりつきなんです。その距離、0cm!
しかもステージの高さは客席とほぼ同じなので、本当に舞台がすぐ目の前。
そんな訳で、開演前からもうドキドキものだったのです。

やがて19時ちょっと前、いきなりステージが始まりました。「開演時間3分前開演」らしいです。
とは言うものの舞台本番ではなく、客のテンションを上げるためだけの主宰江本純子によるイベントのような......もの? 主宰者自身による前座のようなものですね。
ただ、ちょっと観客が乗り切れていないところにハラハラ感が漂っていました。

20分近くに渡る客乗せショー(?)が終わり、いよいよ本篇となる「DEEPキリスト狂」がスタート。
物語は、イエス・キリストと双子で産まれながら、放蕩者となったマイケル・ジャクソン似の「ノー・キリスト」の物語。
とは言うものの、ストーリーはあってないようなもの。
ただ、ただ、江本純子と愉快な仲間たちが繰り広げる歌謡ショーのようなノリなんですね。
しかも、江本純子を含む女優たちは皆、ニップレスを付けているとはいえ、胸を露出させたり、パンティー丸出し(パンチラどころの騒ぎではありません)でラインダンスを踊ったりと、もうステージと同じ目の高さ、その距離0cmの最前列で観ているぼくとしては爆死寸前。
プリンプリン、プルンプルン、ムチンムチンなんですってばっ!
しかし、最前列としてはそんないいことばかりであるはずもなく、暴動シーンで機動隊員が振り回す警棒が頭上を掠めてハラハラさせられたり、強盗が拳銃を撃ち放すシーンでなぜかマガジンが目前に吹っ飛んできたり、役者が足元に倒れ込んできて、思わずのけぞってしまったり。
もうさすがは、かぶりつき席です。
色々な意味で色々なものが色々と迫力でかぶりつけさせられてしまうのです。

しかしながら、エロをエロとして卑猥なイメージに陥れず、逆にエンターテイメントとしてあっけらかんと昇華させてしまうパワフルさに、もう圧倒されっぱなしの2時間半。
この"エロをエロとしてあっけらかんとエンターテイメントに昇華させている"例としては、「劇団☆新感線」に通じるものがあるのではないでしょうか。
そう言えば、江本純子のカリスマ性は、古田新太に通じるものもありますし、そもそも主題曲も、劇団☆新感線のノリですねー。
なので、女性客も4:6ぐらいと、半数近くを占めており、皆、楽しんでいたようです。
映画に例えて言うなら、「ショーガール」とか、「愛の新世界」のような世界観でしょうか。

幕が閉まり、場内が明るくなり、皆がゴソゴソ帰り始めて数分後、座席の観客数が少なくなった頃に、ふたたびメンバーが登場。
とは言ってもカーテンコールではなく、主題歌を歌う江本純子を先頭に、メンバーたちが客席を縦横無尽に練り歩きCDを売り歩くという、「特設歌謡物販ショー」の開演。
お気に入りの女優さんが、目の前で色々なところをチラチラさせながら「いかがですか~」なんて言うんですよ。
そりゃ、買っちゃいますとも(悪いか)。

この突然の歌謡物販ショーも含め、全体的な観客と劇団員との距離感の短さが、魅力を感じさせて止まない初めての毛皮族でした。
次回公演は12月に、全労済ホールという大きなところだそうで、ちょっとこの距離感が広がりそうで、どんなもんかと......。

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