NYLON100℃「ハルディン・ホテル」(本多劇場)

今日は下北沢の本多劇場で行われるナイロン100℃の公演にレッツラゴウ。
今回はただの公演じゃなく、「10周年記念公演」という冠まで付いている。
そうかー。10年もやっていると今やケラなんて「劇団健康」の主宰者ではなく、ましてやパンクバンド「有頂天」のリーダーでもなく、「ナイロン100℃を主宰する演劇の奇才」という紹介になっちゃうのですね。

ロビーには、この10年に開催された公演ポスターが25枚、展示されていてイヤがうえでも歴史を感じさせています。
会場はファンがギッシリ詰めかけてもう熱気ムンムン。ただの公演ではなく、10周年記念公演であることへの期待感もかなり高いのでしょうね。
公演時間は間に休憩を挟み3時間、終了したのは22時20分過ぎでした。
終わって時計を観て「長っ!」。
でも、今回はまったくそんな長さを感じさせません。
(いや、ケツの痛さだけが、3時間の上演時間の長さを物語っていたかも)
前半は、特に登場人物全員が織りなす異様なテンションで、観客をグイグイと過去のエピソードに引きずり込んでいきます。
このあたりの見せ方はさすがケラ。2階分しかないセットも、ある仕掛けをうまく使うことで、観客には8階建てのホテルにうまく見せかけていますね。
そして10分の休憩を挟み、展開する後半。
やや回収し損ねているエピソードもありましたが、前半のテンションを一転、登場人物全員が抱える何らかの狂気を表すことで、またしても観客を"先が読めないストーリー"の渦中へ放り込むのです。
そしていい加減、観客が登場人物の狂気が持つ毒気に当てられ、救いようのないエンディングに向かうのかと思いきや......突然訪れるロマンティックな幕切れ。
いやあ今回の作品はちょっとやられちゃいました。

個人的には、先ほども書いたように「回収されなかったエピソード」に加えて、時代考証の甘さもちょっと気になるところでした。
(例えば93年の話なのに、ポケベルではなく携帯電話を使用していたり、その携帯もポケットにはいるようなコンパクトなものであったり)
そんなマイナス点をさっ引いても、ラストのロマンティックな幕切れにはちょいとホロリときたので、不問としましょう。

役者名も、10年前にあわせて今回は表示しています。
犬山犬子さんは、「犬山イヌコ」。
こんなところでも10年の歴史を感じさせてくれるのですねえ。
犬山さんは
ところで、この(↑)チケットの画像イメージ、デジカメで撮ったらなぜかこんな具合に黄色っぽくなっちゃいました。
もうダメなのかなあ......このデジカメ。新しいデジカメが欲しいなあ。誰かください。
あ、別にスキャナでもいいですよ。